日用品に使われる鉱物の展示を見る来場者(右)=島根県海士町福井、Entôジオラウンジ
日用品に使われる鉱物の展示を見る来場者(右)=島根県海士町福井、Entôジオラウンジ

 全国各地のジオパークから化石や希少な岩石を集めた展示会「地球時間の旅展」が15日、島根県海士町福井のEntô(エントウ)ジオラウンジで始まった。1万年以上前の貴重な鉱物や化石が並び、地球や日本列島の成り立ちを学ぶことができる。

 国内にジオパークは47地域あり、隠岐を含めた10地域がユネスコの世界認定を受ける。展示する計25点で最も古いのは3億年前の石灰岩。サンゴ礁からでき、Mine秋吉台ジオパーク(山口県)が出展した。北海道にある1億年前の地層から発見されたアンモナイトの化石など今の陸地が海底だったことを示す。

 鉱物が身近な製品に活用されていることを示すコーナー「発見BOX」も設けた。七輪はケイ藻土、バッテリーは方鉛鉱、染め物は火山灰を原料にするといったクイズ形式の展示もある。

 隠岐ジオパーク推進機構の中山瀬那地質研究員(25)は「日本各地から代表的な石が集まってきた。日本の成り立ちを理解しに来てほしい」と来場を呼びかけた。

 無料、8月5日まで。以降は知夫村、西ノ島町、隠岐の島町を巡回展示する。

 (鎌田剛)