海開きを前に、浜田市国分町の石見海浜公園の海岸で18日、水難救助訓練があった。ライフセーバーや浜田海上保安部職員らが連携し、溺れた人の探索から救助の流れを確認した。
訓練は海岸の救助活動を担う「渚の交番be(ビー)」の5人、浜田海保から12人が参加した。
目撃者から「沖合に流されている人がいる」との118番があり、巡視艇が現場に急行。浜田海保の救助員2人が岸から100メートル先の海上で溺れた男性1人を救助した。
さらに男性1人が消波ブロック近くで流されたことを知り、交番beの2人が水上バイクで救助。砂浜では心臓マッサージの手順を確認した。
海水浴客が増える6~8月に発生した遊泳事故は、浜田海保管内の大田市以西で過去5年で21人。10~20代が9割を占める。
浜田海保の田中守部長は「関係機関と連携を深め現場到着時間を短縮し救える命を救いたい」と話した。遊泳者には118番の認知やライフジャケット着用、携帯電話を防水パックに入れて常時携帯し、連絡できるよう求めた。(宮廻裕樹)