警察官や保護司らとヒマワリを刈り取る池田仁志さん(右)=松江市東津田町
警察官や保護司らとヒマワリを刈り取る池田仁志さん(右)=松江市東津田町

 犯罪のない社会の実現を願い、松江市東津田町の農業、池田仁志さん(81)が育てているヒマワリが今年も満開になった。28日には保護司らが刈り取り、同市末次町の市役所などで配って安全安心な地域づくりへの協力を呼びかけた。

 池田さんはいとこが保護司だった縁で18年前、「社会を明るくする運動」の一環として、シンボルであるヒマワリの栽培を始めた。今年は鮮やかな黄色の花びらが特徴の「サンリッチレモン」が約100平方メートルの畑に3千本ほど咲いた。保護司や市職員、JAしまねの職員ら約30人が強い日差しの中刈り取り、市役所に持ち込んだ。

 市役所では、保護司らが訪れた市民にヒマワリを手渡し理解を呼びかけたほか、松江刑務所(松江市西川津町)や更生保護施設「しらふじ」(同市奥谷町)などにも配った。

 罪から立ち直るためには、地域住民の支援が必要になる。池田さんは「ヒマワリを通じて、地域における支援の大切さを伝えたい」と笑顔で話した。 (松本ひろ)