江津青年会議所が15日夜、江津市の夏恒例「江の川祭」の前夜祭で特設ステージを設ける。西部島根医療福祉センター(江津市渡津町)や、島根県内の養護学校などに通う子どもが描いた絵やイラスト、文字を側面に貼ったちょうちん約100個をステージそばに設置し、共生社会の実現や多様性の尊重を訴える。
子どもが祭りに関わる体験をしてもらおうと、会議所の青少年委員会が協力者を募り、イラストなどを描いた紙を集めた。江津市都野津町の保育園児、山根菖真ちゃん(6)は「祭りで飾られるのはとてもうれしい。家族と見に行きたいな」と笑顔で話した。
ちょうちんは木製で、製作を依頼された江津工業高校(同市江津町)の生徒が作った。青少年委員会の寺本洋委員長(40)は「前夜祭を通じて、人への理解と尊重ある社会に近づく一助にしたい」と意気込んだ。
前夜祭は江津青年会議所が主催し、15日午後6~9時に同市江津町のパレットごうつである。ステージでは地元のダンス団体などが出演する。江の川祭は16日、午後8時から江の川河川敷で花火5千発が打ち上げられるほか、パレットごうつと河川敷でステージイベント、JR江津駅前で市音頭パレードなどがある。
(村上栄太郎)