放水を体験する児童=出雲市渡橋町、市消防本部
放水を体験する児童=出雲市渡橋町、市消防本部

 出雲市渡橋町の市消防本部でこのほど、市内の小学生を対象にした「一日消防士体験学習」があり、4~6年生56人が放水の体験などを通じて消防の仕事への理解を深めた。

 消防の仕事現場を体感してもらうとともに防火意識を高めようと、隔年で開く。スモークが立ちこめる視界の悪い空間からの避難や、訓練用消火器で水を噴射する的当て、放水などを体験した。

 消防士が消火活動の際に使う空気ボンベを背負った児童は「夏休みの宿題でぱんぱんのランドセルみたい」と、重さに驚き、よろけていた。

 多伎小学校4年の持田暖乃さん(9)は「狙った通りに水を飛ばすのは難しくて消防士さんは鍛錬しているんだなと思った。私も人を助けられる仕事がしたい」と話した。(今井菜月)