【米子】食品の高付加価値化につながる低温貯蔵技術の活用をテーマにした学生、大学院生の研究発表が2月28日、米子市内であった。鮮度の保持だけでなく、うま味や甘味を増す鳥取発の技術「氷温」を、野菜や果物の栽培、加工にも応用した内容で、将来の商品化、実用化の可能性を示した。
技術の普及を目指す氷温学会の「第14回低温・氷温研究会」で、米子工業高等専門学校、関西大、鳥取大大学院の計7人が発表した。
米子高専総合工学科5年の田村朔太郎さん(20)は、シャインマスカットなどのブドウの房から脱落し廃棄される「果粒」に着目した。低温下で濃縮することによって、甘味やギャバなどの機能性成分の増加を確認。ワインや干しぶどうの原料になると期待した。
同5年の斎木星那(せな)さん(20)は、非常食などで使われる「アルファ(α)米」は低温で水に浸して炊飯すると、かえって食味が落ちるとの先輩の研究成果を踏まえ、原因を追究した。うま味や甘味の成分が、熱風で急速乾燥させるα米の製造過程で失われる可能性があるとして、乾燥の温度を課題に挙げた。(吉川真人)













