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「オフェンスリバウンド」の重要性とその効果 後半戦の戦いに大きな強み 【朴航生・from コートサイド】

バスケットボール男子Bリーグ1部(B1)もいよいよ後半戦に入り、レギュラーシーズン(RS)も残り3分の1程度になりました。日本代表がアジア・カップ予選で中国から88年ぶりの勝利を挙げるというバイウィーク中の吉報を号砲とし、チャンピオンシップ(CS)に向けて、島根スサノオマジックも強い風を起こしていきたいところです。  再開後の初戦は「強風」を起こさなければ勝てないであろう一昨季のCSからの宿敵である東地区首位・アルバルク東京でした。島根ファンの方にはとても苦い記憶となっているかもしれませんが、昨季、島根のホームであったCS準々決勝では、第3戦までもつれた末、最後はわずか1点差で競り負けました。  これはファンだけではなく、球団、そして何より当時から在籍しているプレーヤーには色濃く刻まれていることでしょう。  そんなチームにとってもファンにとっても後半戦、そしてCSへの道を占うような1節でしたが島根が初戦を勝ち、2戦目をA東京が取りました。CSなら行われるはずの「幻の第3戦」を見たくなるような1節となりました。  島根はバイウィークを経てウィリアムス・ニカ選手以外の故障はしっかりと癒え、非常にリフレッシュしたように見えました。   けがからの復帰が待たれる島根のウィリアムス・ニカ(右)  戦術面では、途中加入したエドワード・モリス選手のステップアップスクリーン(ポストのポジションからボールマンへピックアンドロールに向かう動き)に行くスピードやタイミング、白濱僚祐選手がハンドラーとなるサイドピックアンドロールからペイントへの侵入、津山尚大選手の今季最

スサマジ、進化するキャプテン安藤誓哉 過去2年間を大きく上回る得点力 【朴航生・from コートサイド】

島根スサノオマジックの戦いぶりや注目の選手などをテーマにバスケットボールコメンテーターの朴航生さんと、島根でもかつてプレーし、現在は解説者としても活躍する石崎巧さんに寄稿してもらう「from コートサイド」。初回は朴さんに「進化するキャプテン 安藤誓哉」をテーマに文章を寄せてもらった。 バスケットボールコメンテーターの朴航生さん  チームの魅力が多すぎて、第1回のテーマには非常に頭を悩ませましたが、今のスサノオマジックを語るのに欠かせないキャプテンの安藤誓哉選手にクローズアップしていきたいと思います。ご存知の通り、アルバルク東京で2連覇を成し遂げた後、2021~22年シーズンに島根に移籍し、今年が島根3年目となります。 2020年シーズン開幕戦の川崎戦でシュートを放つ、A東京所属時代の安藤=10月、アリーナ立川立飛(共同) 2021年シーズンの新ユニホームに袖を通しほほ笑む島根スサノオマジックに新加入の安藤誓哉(中央)。左はニック・ケイ、右は金丸晃輔=2021年9月、松江市内  他チームに徹底的にマークされる中で、移籍したシーズンは平均得点15.7点とA東京在籍時よりも約1.5倍、平均アシストも5.7本と同じく1.4倍とスコアリングポイントガードとしてチームをけん引しました。  そして続く島根2季目の22~23年シーズンは平均得点をさらに伸ばし16.1点とし、3点シュートのシーズン成功数はリーグ1位の191本と前年より40本以上多く成功させました。 【第45戦・島根-京都】第4クオーター、3点シュートを決める安藤誓哉=2023年3月、鳥取県民体育館  そして、驚くべきは今季の現在24試合消化時点で過去の2年間を大きく上回る