柿本人麻呂の立像を眺める大賀良恵さん(右)と綾部正さん=益田市戸田町
柿本人麻呂の立像を眺める大賀良恵さん(右)と綾部正さん=益田市戸田町

 【益田】益田市ゆかりの万葉歌人・柿本人麻呂(人麿)の立像を、同市戸田町の人形作り教室講師大賀良恵さん(67)が制作した。人麻呂を祭神とする同町の戸田柿本神社の前宮司綾部正さん(81)が依頼した。磁器粘土を焼成した色鮮やかな作品で、18日にある同神社の例大祭で奉納される。

 綾部さんは、2年後に迫った同神社の1300年式年大祭に向け「地元の機運を盛り上げるために、例大祭に立像の人形を奉納してほしい」と今年2月、大賀さんに人形作りを依頼した。綾部さんによると人麻呂像は古くから座像が主で立像は珍しいという。

 大賀さんは1989年から2017年まで28年間、益田市の山陰中央新報文化センター益田教室でロマンドール教室の講師を務め、現在も自宅で教室を開く腕前。綾部さんが撮影した、神社所有の掛け軸に描かれた人麻呂の立ち姿の写真を参考に造形した。

 作品は高さ約50センチ、重さ約4キロ。エメラルドグリーンの上着でクリーム色のはかまを着け、左手に和紙、右手に筆を持って立っている。40代の壮年期の人麻呂をイメージしたという。

 15日は綾部さんが大賀さん宅を訪ね作品を確認。「(奉納は)重いことです」と恐縮する大賀さんに、綾部さんは「本当にありがたい。どこか現代風でよい出来栄えだ」と感謝した。(中山竜一)