日本画の秀作を鑑賞する来場者=江津市桜江町川戸、今井美術館
日本画の秀作を鑑賞する来場者=江津市桜江町川戸、今井美術館

 江津市桜江町川戸の今井美術館で開かれている再興第106回院展(日本美術院、今井美術館、山陰中央新報社主催、江津市、江津市教育委員会共催)は12日の閉幕を前に、10日も市内外から大勢の美術ファンが訪れ、来館者が5月21日の開幕から延べ3千人を超えた。

 再興院展は全国の主要都市などを巡回する、日本美術院による日本画の公募展。石見神楽の演目「岩戸」を題材に神々をコラージュで描いた「日の御綱(みつな)」で3年連続となる奨励賞に選ばれた日本画家川崎麻央さん(益田市出身)らの秀作が並ぶ。

 江津市江津町の無職椿照子さん(75)は「作品のきめ細かさと大作を制作する努力の跡が伝わり感動した」とじっくりと鑑賞していた。

 開館時間は午前10時から午後4時まで。入場料は一般1200円(学生、18歳未満無料)。11日は無料送迎バスが、市総合市民センター(江津市江津町)を午前9時55分発、JR江津駅(同)を午前10時5分発で運行する。

 問い合わせは同美術館、電話0855(92)1839。

 (村上栄太郎)