山陰中央新報社が島根県内の全小中学校を対象に実施したアンケートからは、体育座りをはじめ、教育現場に根強く残る文化や制度の「変革」を望む声が上がった。ただ、学校だけで変われるものではなく、保護者や地域の理解を得る必要があるようだ。 (増田枝里子)

 県西部の小学校教頭は「靴下は白色」「授業中は前を向いて座って静かにする」など、理由が明確ではないのに染みついた学校文化に疑問を感じ、「見直した方がよいものはまだある」と回答。別の小学校の校長も「多様性を尊重する現状に合わせ、学校教育も変革していく必要性を感じる」と記した。

 ただ、思わぬ「抵抗勢力」が足かせになることがあるようだ。県西部の小学校教頭は「学校側が、保護者や地域社会がつくる雰囲気に負けてしまうことがある」と打ち明けた。仮に、校庭などで体育座りではなくあぐらをかかせた場合、それを見た保護者や地域から苦情が来る可能性はゼロではないという。

 大東文化大文学部の一盛真教授(58)は「学校の文化をつくるのは文部科学省でも教育委員会でもなく、子ども、教員、保護者の三者だ」と指摘。「三者が学校生活の『理不尽』を一緒に点検し、今の時代に合った教育のあり方を決めていくべきだ」と話す。