非対面限定のゆうパックで届いた食品などの日用品
非対面限定のゆうパックで届いた食品などの日用品

 先日、夫婦そろって新型コロナウイルスに感染してしまった。共に65歳以上の2人暮らし。保健所からの指示で1週間の「蟄居(ちっきょ)」生活を送った。2人ともワクチンを4回接種。周囲に感染者がいたわけでも、2週間以内の県外移動歴や会食もなかっただけに意外だった▼きっかけは5回目のワクチン接種を翌日に控え、鼻風邪の兆候が気になった筆者が念のため抗原検査キットで調べたこと。たまたまのワクチン接種日程が幸いして職場に感染を広げずに済んだのが救いだ▼コールセンターに電話をして翌日、筆者は自宅近くの医院を、配偶者はかかりつけ医を受診した。2人とも平熱で軽症の部類。保健所が手配してくれた食品などの日用品も5日分、血中酸素飽和度を測るパルスオキシメーターも受診から3日目に届いた。その後、1日2回、健康状態を確認する電話が入った▼ただ恐らくこれもたまたまだろうが、医療機関から連絡が行くはずの同じ65歳以上なのに配偶者の方は、保健所に発生の届けが出たのは発症日から8日後の療養解除日を過ぎてからだった▼同居者である筆者もたまたま陽性だったことで食品も2人分、パルスオキシメーターも兼用できて実害はなかったが、あってほしくない事態だ。コロナの第8波が到来する中、人の移動が増える年末年始を迎える。感染の拡大を招かないよう、各自ができることを改めて徹底したい。(己)