「週間さんいん学聞」の日曜日移設を紹介する本紙特集
「週間さんいん学聞」の日曜日移設を紹介する本紙特集

 子ども政策の司令塔となる「こども家庭庁」が発足した。少子化や虐待、いじめなど複数省庁にまたがっていた子どもを取り巻く課題に一元的に対応。子どもや若者の意見を政策に反映させる仕組みも導入するという。志は良し。看板倒れはごめんだ▼島根県の子どもを巡って心配なデータがある。県教育委員会が2月に公表した2022年度県学力調査の結果。小学5年~中学2年を対象に実施し、正答率は小学6年の算数で10・4ポイント、国語で6・5ポイントの差をつけられるなど、中学1年の数学と英語以外は全国平均(推計値)を下回った▼前年度と比べ家庭での学習時間が減る一方、スマートフォンの使用時間が増えているという。世の中、学力ばかりではないとはいえ、親としては気がかりだろう。家庭庁に相談しても家庭学習は対応してくれそうにない▼その代わりとして少しでも役に立てばと思う。本紙は、新聞より小さいタブロイド判で毎週水曜日に発行していた子ども新聞「週間さんいん学聞(まなぶん)」を、きょうから毎週日曜日の本紙内へ移設した。時事問題の解説記事コーナーを拡充。知的好奇心をくすぐる新企画も準備した▼来年秋に創刊10周年を迎えるまなぶんは「ニュースが分かりやすい」とお年寄りからも評価を受けている。移設に伴い掲げたキャッチフレーズは「日曜日は家族でまなぶん」。看板倒れにならないよう、気を引き締めたい。(健)