フィーダ備後府中との今季開幕戦でゴールを決める、ディオッサ出雲の大政七生選手(左)=4月16日、出雲健康公園多目的運動場
フィーダ備後府中との今季開幕戦でゴールを決める、ディオッサ出雲の大政七生選手(左)=4月16日、出雲健康公園多目的運動場

 今春小学校に入った知人の娘の夢は「サッカー選手になること」という。理由は簡単。通っていた保育園で中国女子サッカーリーグ・ディオッサ出雲の選手が働いているから。身近な存在に憧れ「自分もそうなりたい」と夢見るのは、今も昔も変わりないだろう▼とはいえ、スポーツ選手への夢は少数派のようだ。ランドセル素材の人工皮革を製造販売するクラレ(東京)が全国の小学1年生4千人を対象に行った「将来就きたい職業」調査によると、スポーツ選手は女の子の12位だった▼コロナ禍による外出自粛やスポーツ大会の延期・中止を経て前年の13位から上昇したものの、10年前は8位だった。当時はサッカー女子ワールドカップで初優勝を飾った「なでしこジャパン」人気の余韻が残っていた頃。実績が夢のバロメーターになるのだろう▼「ケーキ屋・パン屋」「芸能人・歌手・モデル」が不動の1、2位を占める一方、警察官が過去最高の4位に入った。男の子でも3年連続のトップという。パトカーや白バイ、格好いい制服・制帽姿が、子どもたちの憧れの的になっているようだ▼きょうは「こどもの日」。行楽地に出かけるだけでなく、家族で子どもの将来について語り合う機会にしてもいいだろう。きょうの3面「論説」は、こどもの日に合わせ「未来を創る子どもたちへ」と題した記事を掲載している。こちらも家族でぜひご一読を。(健)