プラネタリウムに行ったことがありますか。プラネタリウムとは、ドーム型(がた)の天(てん)井(じょう)に、星を人工的に映(うつ)し出す設備(せつび)のことで、そこに行けば昼間でも星空を見ることができます。
プラネタリウムは1923年にドイツで発明されました。ですから今年が100周年となります。1925年にはプラネタリウムが誰(だれ)でも見られるように同国の博物館に設置されました。これがプラネタリウム館の始まりです。
日本には1937年に初めて輸入(ゆにゅう)され、その後、1960年ごろには国産のプラネタリウムも設置されるようになりました。今は全国に約300のプラネタリウム館があります。
もちろん山陰(さんいん)地方にもあります。現在(げんざい)は、鳥取市さじアストロパーク、米(よな)子(ご)市児童文化センター、出雲(いずも)科学館(出雲市)、島根県立三瓶(さんべ)自然館サヒメル(大(おお)田(だ)市)、安野光雅(あんのみつまさ)美(び)術(じゅつ)館(島根県津和野(つわの)町)の5館です。
発明からちょうど100年となる10月21日から、プラネタリウム館が初めてできて100年になる2025年5月7日まで、世界中で「プラネタリウム100周年」の記念行事があります。その初日には三瓶自然館サヒメルも会場となる日本全国一斉(いっせい)の記念イベントがあるほか、期間中は各地のプラネタリウムでさまざまな催(もよお)しがありますので足を運んでみてください。
(島根県立三瓶自然館サヒメル天文事業室長・竹内幹蔵(たけうちみきまさ))
=隔週掲載(かくしゅうけいさい)=