出雲市大社町杵築東、島根県立古代出雲歴史博物館で開催中の特別展「伊勢と出雲」の来館者が2万人に達し4日、節目の来館者になった大阪市の会社員大川浩幸さん(51)に記念品が贈られた。同館企画展の来館者2万人は2014年の「倭の五王と出雲の豪族」以来、9年ぶり。
大川さんは夫婦で1泊2日の日程で出雲を訪れ、展示内容に興味を持ち、初めて来館した。多根純館長らから認定書や図録、記念品を受け取り「2万人目と聞き驚いた。忘れられない思い出になった」と喜んだ。
企画展は「神々の聖地」とされてきた伊勢神宮(三重県)と出雲大社の成り立ちに焦点を当て、それぞれの歴史や周辺で育まれた参詣文化をひもとく。会期は10日まで。
多根館長は「県外はもとより、県内在住でまだ見ていない人に来てもらいたい」と話した。(黒沢悠太)