◆学生のお昼に密着 突撃!学食旅③◆
 記者が通った高校には学食がなかっただけに、いまだに憧れが強い。食に目がない記者が、山陰両県の学食現場をリポートする企画の第3回は安来高校(安来市佐久保町)を訪ねた。
(報道部・林李奈)

 

 学食の歴史


 1949年開校の安来高校に学食ができたのは1975年。新校舎が完成したと同時に同窓会館が建てられ、学食が入った。今は1990年に同窓会の「中の海会」が設立した中の海会館にある。

学食が提供されている、校内にある「中の海会館」

 当初から50年近く変わらず学食を運営するのは安来市安来町の和食料理店「家納喜」(やなぎ)。安来高校だけではなく、市内の鉄工所でも社員食堂を運営し、市民の胃袋を支える。

 

 野球部に受け継がれる伝統


 午後0時45分、4時間目終了のチャイムが鳴ると、生徒が訪れた。しかし、一部の生徒は弁当袋を持っている。弁当を食べに学食に来たのだろうか。...