「このまま審議を続けた方が良いのか、あるいは詳細が判明した後にすべきか」。中国電力島根原発2号機(松江市鹿島町片句)の審査結果が議題となった23日の原子力規制委員会の定例会合。委員の突然の一言で会場の空気が張り詰めた。
7年半に及んだ安全対策の審査。この日の会合で「合格証」に当たる審査書案が了承されれば、事実上の審査合格となる重要局面を迎えていた。その審議の冒頭、委員が明かしたのは、中電が借り受けていたテロ対策施設に関する非公開文書を原子力規制庁に無断で廃棄していた事実だった。
無報告に怒り
これで「合格」は先送りかー。ただならぬ雰囲気の中、...