二十世紀梨の花に筆で花粉を付ける児童=安来市久白町
二十世紀梨の花に筆で花粉を付ける児童=安来市久白町

 安来市荒島町、荒島小学校の児童が16日、二十世紀梨の人工授粉を体験し、市内で盛んな梨栽培と地域の特産品について学んだ。

 二十世紀梨は自分の花粉で受粉しないため、他品種の花粉で栽培農家が手作業で受粉させる。3年生30人は校区内の栽培農家・板持浩二さん(61)=安来市久白町=の梨園を訪問。筆を使って二十世紀梨の花のめしべに花粉を付けた。

 児童は梨を使ったお薦めの料理や仕事の大変さにつて熱心に質問した。板持さんは「そのまま食べるのが一番おいしい」としながらも、カレーに入れたりジャム、ジュースの材料にしたりしていると答えた。「おいしい、最高と言ってもらえると苦しさや大変さは飛んでいく」と梨栽培のやりがいを説明した。

 小松晴一君(8)は「花粉をポンポンと付けるところが楽しかった」と話した。児童は9月に収穫を体験する。

(狩野樹理)