【松江】松江市殿町、サンラポーむらくもが中海や宍道湖で漁獲されるスズキや地元の食材を使用した「古御膳(いにしえごぜん)」を考案し、22日、お披露目会があった。生産者など約20人が、お茶を使って臭みを消したスズキの天ぷらなどを楽しんだ。
スズキは宍道湖七珍の一つ。神様へのささげ物として使われていた歴史がある。古くから地元で親しまれてきた食材を広めようと島根産の食材を組み合わせた料理を発案した。
メニューには生産工程に関わる125の基準をクリアした県産品「美味しまね認証」を受けた益田市美都町のいちごを使用したゼリーやキクラゲ入りの卵焼き、スズキの天ぷらが並ぶ。
「古御膳」は3月、サンラポーむらくもの料理長に就任した和食が専門の幸野光宏さん(45)が考案。泥臭さがあるスズキを地元の宝箱(松江市大庭町)の緑茶を使用し、臭みを消して天ぷらにした。
スズキを扱う米子岩出の岩出賀津雄社長は「スズキが料理人の腕でこんなにおいしくなるとは驚いた」と喜んでいた。
27日から事前予約制で2200円で提供する。(林李奈)













