
日焼けが心配ですが、乳児のうちから日焼け止めを塗っても大丈夫なのでしょうか。そもそも、日焼け止めを塗った方がいいのかどうかも知りたいです。
「真っ黒な日焼けは元気な子の証!」というのは、昔の話。今はしっかりとした紫外線対策が求められています。

そもそも紫外線ってヒトに必要なのでしょうか? 答えは「必要だけど、浴びすぎると良くない」です。では、なぜ紫外線が必要なのか。それは、紫外線がビタミンDの生成に必須だからです。骨を健康に維持する働きがあり、ビタミンDが少なくなると、骨がもろくなってしまいます。
では、紫外線を浴びすぎるとどうなるでしょう。分かりやすいのが、日焼けによる皮膚炎です。日焼けをすると、やけどのように水ぶくれができたり、赤く腫れ上がったり、皮膚が痛んでしまします。
さらに、しみやしわなど皮膚の老化の原因となります。細胞の遺伝子が傷つくと、皮膚がんのもとになってしまいます。また、目にも悪影響を与え、白内障などの病気を引き起こすこともあります。
予防としては、服装や帽子、外出する時間帯などに気を付けること、そして日焼け止めを塗ることがポイントとなります。日焼け止めにはいろいろな種類がありますが、小さい子には刺激の少ないものを「たっぷり、均一に、こまめに塗ること」が大切です。
日焼け止めを塗るのは生後3カ月からとか、6カ月からなど諸説あり、迷うと思います。私としては、基本的に刺激の少ないものを選べば、0カ月からでも使用可能と考えます。
どうしても外に出なければならない事情がある場合は、ぜひ日焼け止めを塗って外出していただければと思います。