Q.日焼け止めは塗ってもいいの?


 日焼けが心配ですが、乳児のうちから日焼け止めを塗っても大丈夫なのでしょうか。そもそも、日焼け止めを塗った方がいいのかどうかも知りたいです。

YUBI先生の回答


 「真っ黒な日焼けは元気な子の証!」というのは、昔の話。今はしっかりとした紫外線対策が求められています。

小さい子には刺激の少ない日焼け止めをたっぷり、均一に、こまめに塗るのがポイント(YUBI先生提供)

 そもそも紫外線ってヒトに必要なのでしょうか? 答えは「必要だけど、浴びすぎると良くない」です。では、なぜ紫外線が必要なのか。それは、紫外線がビタミンDの生成に必須だからです。骨を健康に維持する働きがあり、ビタミンDが少なくなると、骨がもろくなってしまいます。

 では、紫外線を浴びすぎるとどうなるでしょう。分かりやすいのが、日焼けによる皮膚炎です。日焼けをすると、やけどのように水ぶくれができたり、赤く腫れ上がったり、皮膚が痛んでしまします。

 さらに、しみやしわなど皮膚の老化の原因となります。細胞の遺伝子が傷つくと、皮膚がんのもとになってしまいます。また、目にも悪影響を与え、白内障などの病気を引き起こすこともあります。

 予防としては、服装や帽子、外出する時間帯などに気を付けること、そして日焼け止めを塗ることがポイントとなります。日焼け止めにはいろいろな種類がありますが、小さい子には刺激の少ないものを「たっぷり、均一に、こまめに塗ること」が大切です。

 日焼け止めを塗るのは生後3カ月からとか、6カ月からなど諸説あり、迷うと思います。私としては、基本的に刺激の少ないものを選べば、0カ月からでも使用可能と考えます。
 
どうしても外に出なければならない事情がある場合は、ぜひ日焼け止めを塗って外出していただければと思います。

ドクター・ユビさん プロフィル
 米子市出身。小児科医。2012年に「米子こどもクリニック」を開いた。ユーチューバー、ティックトッカー、保育園や訪問看護ステーションを運営する経営者として働く一方で、8児のパパとして奮闘中。子どもたちに「『口ではなく、背中で語る』男になりたい」と思っている。

 

▶▶子育てに役立つ情報はこちら