山陰両県は1日、高気圧の影響で気温が上昇し、津和野(島根県津和野町)で今年最高の38・1度となった。JR木次線ではレールが高温になり、安全のため運転を見合わせた。

 各地の最高気温は、米子37・2度▽境(境港市)36・4度▽横田(島根県奥出雲町)35・3度▽鳥取35度▽松江34・1度-などだった。

 JR西日本中国統括本部は同日午後、JR木次線出雲横田駅(島根県奥出雲町横田)と木次駅(雲南市木次町里方)のレール温度が列車の停止基準に近い56度となり、木次-出雲坂根駅間、宍道-出雲横田駅間でそれぞれ運転を見合わせた。普通計5本に最大約1時間20分の遅れが生じ、計約90人に影響した。

 両県では熱中症警戒アラートが発表され、両県の各消防局によると、10~90代の計7人が熱中症の疑いで搬送された。管内別は島根が江津、益田で各1人。鳥取は西部、中部で各2人、東部1人だった。両県では2日も熱中症警戒アラートが発表されている。(小引久実)