Q.虫刺され予防、腫れた後の対処法は?​


 夏に、よく蚊やブトに刺されてしまうのですが、子どもは腫れ方が強いことがよくあります。かなり腫れ上がって心配です。予防できるものでしょうか。腫れた後の対処法も知りたいです。

YUBI先生の回答


 夏になると、外に出て遊ぶ機会が増えると思いますが、虫が無視できませんよね(笑) ご質問にもあるように、子どもは大人と比べて腫れ方が強いことがよくあります。

肌の露出を避けたり、虫よけスプレーを使ったり、できることをしよう(YUBI先生提供)

 虫刺されはアレルギーの一種で、刺された直後からかゆみや膨らみが生じて、数時間で治まる「即時型」と、刺されて数時間たってから強いかゆみが出たり、硬くなったり、熱感を生じたりする「遅発型」があります。

 乳幼児期には特にこの遅発型が起こりやすく、成長するにつれて即時型に移行していきます。治療方法としては、ステロイド外用薬を使用し、かゆみの程度が強い場合は、抗ヒスタミン薬を併用することもあります。かけばかくほど皮膚が荒れ、そこからばい菌が入ると、とびひ(伝染性膿痂疹(のうかしん))になってしまいます。

 幼い子に「かくな」と言っても、無理な相談だと思いますので、とびひになる前に、早い段階で虫刺されの治療をしていくことをお勧めします。お子さんの爪を短めに切っておくことなども、とびひの予防になります。

 虫に刺されないための根本解決策はなかなか難しいですが、長袖長ズボンで肌の露出を避ける▽虫よけスプレーをしっかり使用する▽家に入ってこないように網戸を閉める-など、日常生活の中でできることを、積み重ねていくことが大切だと思います。虫よけスプレーには、乳幼児への使用が推奨されないものもありますので、使用法や注意事項を確認してくださいね。

ドクター・ユビさん プロフィル
 米子市出身。小児科医。2012年に「米子こどもクリニック」を開いた。ユーチューバー、ティックトッカー、保育園や訪問看護ステーションを運営する経営者として働く一方で、8児のパパとして奮闘中。子どもたちに「『口ではなく、背中で語る』男になりたい」と思っている。


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