中秋の名月を観賞する人たち=出雲市園町、倉留寺
中秋の名月を観賞する人たち=出雲市園町、倉留寺

 「日本百名月」に選ばれている出雲市園町の倉留寺で17日、宍道湖上の月を楽しむ観月会があった。市内外の約60人が、一年で最も美しいとされる「中秋の名月」と宍道湖に浮かぶ月明かりの道を楽しんだ。

 宍道湖北西岸の高台にある倉留寺は境内から湖を望める。立地を生かして1999年から毎秋、観月会を開き、一般社団法人夜景観光コンベンション・ビューロー(東京都)の「日本百名月」に認定された。

 境内をろうそくの明かりで照らし出す幻想的な雰囲気で開催。来場者は、松江市在住のサックス奏者・宮本美香さんが奏でるアルトとソプラノサックスの生演奏とともに幻想的な景色を楽しんだ。

 出雲市大津町の竹下ミヨ子さん(82)は友人を誘い6人で来場。「毎年来ているが今日は湖面に映る月明かりが特別にきれい。飛行機も一緒に見ることができた」と笑顔で話した。(佐藤一司)