鳥取県庁
鳥取県庁

 鳥取県と鳥取市は19日、14人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。居住地は鳥取市5人、米子市1人、県東部2人、非公表6人。全員が18日の検査で判明した。県内の累計感染者は1178人となった。

 新規感染者のうち11人は既に判明している感染者の濃厚接触者か接触者。1人はクラスター(感染者集団)が発生した鳥取市内のライブハウス関連だった。

 県は今月に入り「県外往来」による感染が頻発しているとして、あらためて島根県と兵庫県の一部を除く県外への移動を原則控えるよう求めた。

 県によると、1~17日に発表した感染者369人のうち、4分の1の95人が県外往来を起因とする感染者(二次感染含む)だった。建設工事など仕事や帰省での来県者、県外に出掛けた人などで、職場内や勤務後の会食で感染が広がったり、家族全員が感染したりするケースがあった。

 平井伸治知事は会見で「昨年と比べ、帰省などに関わる感染が極めて多い。県外往来はせず、先延ばししてほしい」と述べた。

 新規感染者に関連し、鳥取銀行は湖山支店(鳥取市湖山町北6丁目)に勤務する従業員1人が感染したと発表した。不特定多数の客との接触はないという。支店は消毒を終え、通常通り営業している。

 県によると19日時点の県内の療養者は248人。うち入院患者(入院調整中含む)は103人で、確保病床(328床)の使用率は31・4%。爆発的な感染拡大は抑え込んでいるものの県内の感染状況は2番目に深刻な「ステージ3(感染急増)」相当が続く。
      (福間崇広)