浜田市三隅町古市場の石正美術館で、島根県西部の写真愛好家でつくる「フォトクラブインフィニティ」の展示会が開かれ、石州和紙に印刷した地元の風景など72点に来館者が見入っている。8月3日まで。
写真による表現の無限の可能性を見てもらおうと、昨年に続けて2回目の開催。14人がジャンルを問わず自由に撮影した作品を並べた。
同市杉戸町の公務員、佐々木美穂さん(57)は三隅町の名所・室谷の棚田の夜景を撮影した。街灯や三隅火力発電所の明かりと合わさって幻想的な風景になった。石州和紙に印刷し、柔らかい風合いを感じさせる。
団体職員の梶明広さん(65)=浜田市生湯町=は、昨年に続き女性の人物写真を出品した。コーヒーカップを傾ける優雅な女性の姿を捉えた。指輪を効果的に写す構図や、女性が引き立つよう周囲を暗い色調で仕上げた工夫が光る。
ヒマワリや海上のダイバーなど夏や海を題材にした作品も多い。江津市二宮町神主の井原芳政さん(76)は「どれも個性的でプロの写真みたいだ」と話し、鑑賞していた。
午前9時~午後5時(入館午後4時半まで)。入場無料。
(宮廻裕樹)