古布などを使い、パッチワークキルトを創作する「布澄会」(山根澄枝会長)の作品展が17日、出雲市浜町の縁結び交流館で始まった。繊細で色彩豊かなタペストリーが、来場者を楽しませている。19日まで。入場無料。
同会は出雲市を中心に50~80代の女性33人が所属する。作品展は力作を多くの人に見てもらうことで活動の励みにしようと、毎年秋に開催する。山陰中央新報文化センター出雲教室で講師を務める山根会長をはじめ、会員の作品など200点以上を集めた。
メインのタペストリーは27作品あり、着物やかすりの生地を組み合わせて、さまざまな情景や模様、生き物を表現した。稲佐の浜と日本海に沈む夕日を描いた作品は、オレンジ色の布で海面を照らす光の筋まで細かく描写し、来場者が足を止めて見入っていた。
バッグや小物も並び、出雲市小山町の鎌田憙男さん(88)は「明るい作品が多く、見応えがあった」と話した。同会事務局の津戸幸子さん(75)は「それぞれの作品の個性を楽しんでほしい」と来場を呼びかけた。
午前10時~午後4時。最終日は午後3時まで。 (佐野卓矢)