映画監督・脚本家・プロデューサーの菅原浩志さん(すがわら・ひろし) が、11月12日にすい臓がんのため死去した。享年70。菅原さんが代表を務める「シネボイス」が1日、公表した。
【写真】菅原浩志さんが監督デビューを果たした映画『ぼくらの七日間戦争』
菅原さんは1955年に北海道で生まれ、米国カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)で映画製作・演出を学び、帰国後は、『ぼくらの七日間戦争』(1988年)にて監督デビューを果たし、ブルーリボン賞作品賞、熊本映画祭監督賞を受賞するなど高い評価を得た。同作は「日本映画100本」にも選出され、世代を超えて多くの人々に影響を与えた代表作として広く知られている。
その後も『ほたるの星』(2004年)、『早咲きの花』(2006年)、『写真甲子園 0.5秒の夏』(2018年)、『カムイのうた』(2023年)をはじめ、短編・ドキュメンタリー作品を含む多数の作品を手がけ、映画を通じて教育・地域活性化・文化振興にも大きく貢献した。遺作となった『カムイのうた』は、アイヌ文化への深い敬意を込め、未来へ文化を継承するという菅原さんの強い思いが結実した作品となった。
シネボイスは「なお、故人の遺志により、葬儀は近親者のみにてすでに執り行われました」とし「末筆ながら、生前に賜りました皆様からのご厚情に深く感謝申し上げるとともに、ここに故人への追悼の意を表させていただきます」と記した。
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