探査機(たんさき)「カッシーニ」が撮影(さつえい)した木星(左)と土星=提供 NASA/JPL/University of Arizona/Space Science Institute
 探査機(たんさき)「カッシーニ」が撮影(さつえい)した木星(左)と土星=提供 NASA/JPL/University of Arizona/Space Science Institute

南に明るく輝く木星と土星

 夜のはじめごろに南を見てください。今、木星(もくせい)がたいへん明るく輝(かがや)いています。さらにその右側には、木星ほど目立たないのですが土星(どせい)も明るく見えています。

 木星と土星を望遠鏡(ぼうえんきょう)で見ようと思ったら、公開天文台や科学館などで開催(かいさい)されている天体観察会に参加するとよいでしょう。望遠鏡をのぞくと、しま模様(もよう)のある木星、環(わ)の付いた土星の姿(すがた)がかわいらしく感じられます。

 しかし、木星も土星も実際(じっさい)は大きな惑星(わくせい)です。惑星は太陽の周りを回る天体で、地球を含(ふく)めて八つありますが、その中で最も大きいのが木星、2番目が土星です。木星の直径は地球の11倍、土星も地球の9倍あります。

 二つの巨大(きょだい)惑星は似(に)た特徴(とくちょう)を持っています。土星には大きな環がありますが、実は木星にも、暗くて見えないだけで環が付いています。そして、本体はともに水素(すいそ)などのガスでできています。

 木星と土星をつくっているガスは、太陽の成分とよく似ています。しかし、太陽が自ら光り輝いているのに対し、木星や土星は太陽の光を反射(はんしゃ)しているだけで、自分では光を出せません。どうしてなのでしょうか。

 それは軽いからです。太陽は木星のおよそ千倍も重いため、とてつもないエネルギーが中心で生み出されて光ります。木星の場合は少なくとも80倍重くないと光ることができないと考えられています。惑星としては大きい木星と土星ですが、太陽になり損(そこ)ねた星であり、その意味では宇宙(うちゅう)の中で小さな存在(そんざい)ともいえます。

◆島根県立三瓶(さんべ)自然館サヒメル天文事業室長・竹内幹蔵(みきまさ)