地球より大きな黒点が表面に現れている太陽=10月8日、三瓶自然館サヒメルの天文台で撮影(さつえい)
地球より大きな黒点が表面に現れている太陽=10月8日、三瓶自然館サヒメルの天文台で撮影(さつえい)

地球何個分かに成長も

 たいへんまぶしい太陽を、特別な装置(そうち)で光を減(へ)らして観察すると、表面に黒いしみのようなものが見えることがあります。黒点(こくてん)と呼(よ)ばれています。

 黒点はその周りに比(くら)べ温度の低い部分です。太陽の表面の温度が約6千度なのに対し、黒点の温度は4千から5500度ほどです。温度が低い分だけ光り方も弱く、暗く見えているのです。

 黒点は日に日に大きさや形が変わります。太陽の直径は地球の109倍も大きいので小さく見える黒点でも日本ぐらいの大きさはありますがそれが地球何個(こ)分という大きさに成長することがあります。

 小さな黒点が消えて無くなったり、何もないところに新しい黒点が生まれたりして、黒点の数も変化していきます。ここ数年は数が少なく、まったく見られない日も多くありました。ところが、近ごろは現(あらわ)れる黒点が少しずつ増(ふ)えています。

 黒点はおよそ11年の周期で増えたり減(へ)ったりします。今は黒点の最も少ない時期を過(す)ぎ、増え始める時期になったようです。

 黒点の周期はおおまかに分かっているだけで、今後の詳(くわ)しい予測(よそく)はできません。これからどのように黒点が増えていくのか注目しましょう。ただし、専用(せんよう)の道具を使わずに太陽を見るのは、目を痛(いた)めるので危険(きけん)です。三瓶(さんべ)自然館サヒメルでは休日の午後2時に安全な方法で太陽観察会をしていますし、インターネットで調べれば天文台や人工衛星(えいせい)からの太陽観測画像(がぞう)を見ることもできます。

◆島根県立三瓶(さんべ)自然館サヒメル天文事業室長・竹内幹蔵(みきまさ)