奉納神楽で舞を披露する梅津楓樹さん=島根県隠岐の島町久見、伊勢命神社
奉納神楽で舞を披露する梅津楓樹さん=島根県隠岐の島町久見、伊勢命神社
自宅で学習に励む梅津楓樹さん
自宅で学習に励む梅津楓樹さん
 舞台の上で舞い手と自治会役員たちが酒を交わす「幣之盃」。隠岐島後の珍しい神楽を受け継ぐ
舞台の上で舞い手と自治会役員たちが酒を交わす「幣之盃」。隠岐島後の珍しい神楽を受け継ぐ
奉納神楽で舞を披露する梅津楓樹さん=島根県隠岐の島町久見、伊勢命神社 自宅で学習に励む梅津楓樹さん  舞台の上で舞い手と自治会役員たちが酒を交わす「幣之盃」。隠岐島後の珍しい神楽を受け継ぐ

映像で確認し技磨く
 梅津 楓樹さん(五箇中1年)

 島根県隠岐(おき)の島町の久見(くみ)地区で受け継(つ)がれる島後久見(どうごくみ)神楽(かぐら)で中学生が活躍(かつやく)しています。島後久見神楽保持(ほじ)者会の梅津(うめづ)楓樹(ふうじゅ)さん(13)=五箇(ごか)中1年。神事色の強い古風な舞(まい)を継承(けいしょう)するため、大人と一緒(いっしょ)に技(わざ)を磨(みが)いています。

 島後久見神楽は、旧(きゅう)五箇村の久見地区に住む人や縁故者(えんこしゃ)など15人ほどが受け継いでいます。顔に面を着けない直面(ひためん)の神楽が多く、女性(じょせい)2人による「巫女舞(みこまい)」、舞(ま)い手と神職(しんしょく)、自治会の大人たちが舞台(ぶたい)の上でお酒を酌(く)み交わす「幣之盃(ぬさのさかずき)」といった離島(りとう)独特(どくとく)の珍(めずら)しい演目(えんもく)があり、県無形民俗(みんぞく)文化財(ぶんかざい)に指定される隠岐諸島(しょとう)を代表する神楽です。

 神楽を始めたのは小学1年の時。父親の文彦(ふみひこ)さん(41)が保持者会で活動する姿(すがた)を見て、参加するようになりました。「奏楽(そうがく)のリズムと、体の動きが合った時はうれしい」と神楽の魅力(みりょく)を語ります。

 奉納(ほうのう)神楽が披露(ひろう)されるのは、伊勢命(いせみこと)神社の例祭がある7月。新型(しんがた)コロナウイルス感染(かんせん)が広がる前は、夜9時から明け方まで8時間にわたる舞台が住民や観光客に披露されていました。

 島後久見神楽は神楽殿(かぐらでん)のわずか2畳(じょう)分しかない板間で披露される習わし。計算し尽(つ)くされた所作(しょさ)は、そんな狭(せま)い場所を動いているようには見えない不思議(ふしぎ)な印象(いんしょう)を受けます。梅津さんが演じるのは神迎(むか)え演目の「神途舞(かんどまい)」や、男性4人が刀を持って四方を清める「八神(はっしん)」です。「次の動きを頭に入れ、自分の立ち位置を取る」と難(むずか)しさを口にします。

 保持者会の最高齢(さいこうれい)は91歳(さい)。ベテランの練習を見ながら「どんな場面でもスムーズに手足が動かせるところは、さすがだと思う」と語ります。自宅でも家族に撮影(さつえい)してもらったDVD映像(えいぞう)を見て神楽の研究をする梅津さん。「高校生になっても島で神楽をしたい」と意欲(いよく)を見せています。

 

プロフィル
【好きな教科】体育
【好きなメニュー】牛タン
【注目ユーチューバー】ゴラクバ!
【お気に入りゲーム】プロ野球スピリッツ