11月19日午後6時ごろ、すばると並ぶ月食中の月=アストロアーツ/ステラナビゲータの星図(せいず)を元に作成
11月19日午後6時ごろ、すばると並ぶ月食中の月=アストロアーツ/ステラナビゲータの星図(せいず)を元に作成

19日、月食の月とすばる並ぶ

 11月19日に月食(げっしょく)が起こります。月食とは、太陽に照(て)らされて明るく光る満月(まんげつ)が、何時間か地球の影(かげ)に覆(おお)われ暗く見える現(げん)象(しょう)です。

 地球の影に月の一部が覆われ、月が欠けて見える状態(じょうたい)を部分月食、月全体が影に覆われる場合を皆既(かいき)月食といいます。皆既月食のときには、月が完全に見えなくなるのではなく、地球の空気で屈折(くっせつ)した太陽のわずかな光が届(とど)き、赤黒く光ります。

 今年は5月26日に皆既月食がありましたが、山陰(さんいん)地方では天気が悪くほとんど見ることができませんでした。今度こそ晴れるといいですね。今回は皆既月食にはなりませんが、部分月食でも月の直径(ちょっけい)の約98%が欠けるという、ほとんど皆既月食に近いものですので、おそらく赤黒く見えるでしょう。

 その日、山陰では、太陽が沈(しず)む前の午後5時ごろ、東から月が欠けたまま昇(のぼ)ります。東に山や建物などがあれば、もっと遅(おそ)く見え始めます。6時3分には最も欠けた状態になります。

 秋の終わりのこの時刻(じこく)には、東に「すばる」とよばれる星の集まりが出ていますので、それが月食中の月と並(なら)ぶところが見ものです。双眼鏡(そうがんきょう)を使えば、青みがかったすばると赤い月の対比(たいひ)も楽しめるでしょう。また、小さくまとまったように見えるすばるも、月に比(くら)べれば大きいことにも気付くはずです。

 その後、月は明るさを取り戻(もど)しながら高くなり、7時47分に月食が終わります。

◆島根県立三瓶(さんべ)自然館サヒメル天文事業室長・竹内幹蔵(みきまさ)