石見地方の住民らが組み立てた自然や文化、食の体験プログラムを集めた交流イベント「いわみん」が2022年度、東京都内で本格的に開かれる。新型コロナウイルス禍を機に地方への関心が高まる中、21年秋に都内で試行開催したところ延べ130人が参加するなど好感触をつかみ、首都圏で「石見ファン」の拡大を目指す。(東京支社・白築昂)
いわみんは一般社団法人イワミノチカラ(江津市)などでつくる実行委員会が主催し、13年から毎年、石見地方の各地で年1、2回開いてきた。通算14回目となった21年秋は64プログラムを準備。首都圏在住者の反応を確かめようと、市場調査を目的に初めて都内でも開催し、1カ月間で計8プログラムを展開した。
島根県のアンテナショップ・日比谷しまね館や、石見地方ゆかりの飲食店を会場に使ったほか、オンラインも活用。石見神楽で用いる面の絵付け、益田市産の蜂蜜と蜜蝋(みつろう)を使ったリップクリーム作り、浜田漁港で水揚げされるブランド魚「どんちっち3魚」のノドグロの試食などの体験メニューを用意して石見地方の住民や県出身者が講師を務めた。
終了後の参加者アンケートでは、提出した119人全員が...