日本の城について研究に取り組む中村勇斗君=安来市広瀬町富田の月山富田城跡
日本の城について研究に取り組む中村勇斗君=安来市広瀬町富田の月山富田城跡
つづら折りになった「七曲り」を上り、難攻不落といわれた月山富田城を実感する中村勇斗君
つづら折りになった「七曲り」を上り、難攻不落といわれた月山富田城を実感する中村勇斗君
日本の城について研究に取り組む中村勇斗君=安来市広瀬町富田の月山富田城跡 つづら折りになった「七曲り」を上り、難攻不落といわれた月山富田城を実感する中村勇斗君

90か所訪ねる 将来は城郭考古学者に
中村 勇斗君(島根大学付属義務教育学校3年)

 島根大学付属義務(ふぞくぎむ)教育学校3年生の中村勇斗(なかむらはやと)君(8)=松江(まつえ)市学園1丁目=は、幼稚園(ようちえん)年長組の時から日本の城(しろ)を研究。行った城や城跡(しろあと)はすでに県内外90か所を数え、将来(しょうらい)は城郭(じょうかく)考(こう)古(こ)学者になるのが夢(ゆめ)です。

 「城に行く時はどこをどう攻(せ)めるか攻める側の、帰りは守る側の気持ちになって考える」という中村君。4月24日、家族で安来(やすぎ)市広瀬(ひろせ)町富田(とだ)の月山(がっさん)富田(とだ)城(じょう)跡(あと)に来ました。戦国武将(ぶしょう)の尼子(あまご)氏が標高(ひょうこう)190メートルの月山に築(きず)いた難攻不落(なんこうふらく)の城があった所で、「毛利元就(もうりもとなり)が力攻めで落とそうとしても落ちず、兵糧(ひょうろう)攻めにして落ちたお城」です。

 もう15回は来ていますが、今回は中腹(ちゅうふく)の山中御殿(さんちゅうごてん)から城の本丸があった頂上(ちょうじょう)へ向かう途中(とちゅう)の、「七曲(ななまが)り」と名付けられた道のすごさを確(たし)かめるため。つづら折(お)りになったその道を上り、「攻めて来る敵(てき)を何回も曲(ま)がらせて勢(いきお)いを止め、上から弓矢で攻撃(こうげき)するよう考えられている」と実感しました。

 中村君は、テレビの大河(たいが)ドラマが番組の最後にゆかりの地を紹介(しょうかい)する場面を見て、城や戦国武将の格好(かっこう)良さに興味(きょうみ)を持ちました。以来、本や新聞記事を読んだり、実際(じっさい)に訪(たず)ねたりして知識(ちしき)を深めています。

 昨年は夏休みに、「お城のことをみんなに楽しく知ってもらおう」と、「安土城(あづちじょう) 天守(てんしゅ)じゃなくて天主(てんしゅ)だよ」「んー最高! 何度も行きたい松江城」などと読んだ「100名城かるた」を自作。今年1~3月には、松江市殿(との)町の松江歴史館(れきしかん)で、全国の城についての研究成果を展示(てんじ)しました。

 小学生になってからは新型(しんがた)コロナ禍(か)で、県外の城や城跡になかなか行けませんが、その分、地元山陰(さんいん)の地を中心に巡(めぐ)っています。

 今年の目標は、6月にある城郭検定(けんてい)で2級に合格(ごうかく)すること。将来は「城郭考古学者になって、室町(むろまち)時代から江戸時代にかけての研究もしたい」と話しています。

 父親の健吾(けんご)さん(38)は「お城にここまで夢中(むちゅう)になるとは思いませんでしたが、好きなことがあるのはすごいこと。やりたいことを、とことんやってほしい」と期待します。

プロフィル
【好きな教科】
 算数、国語
【好きな料理】
 ピザ
【好きな武将(ぶしょう)】
 上杉謙信(うえすぎけんしん)、武田信玄(たけだしんげん)