新型コロナウイルスの感染拡大が始まってから3度目の秋、島根県西部の伝統芸能・石見神楽の「奉納神楽」の開催が今年も低調だ。狭い神社内で感染防止策を講じるのが難しいため、実施を見送る地域が多く、9月下旬時点では多くの神楽団に奉納依頼が入っていない。秋の夜長に神楽ばやしが響かない状況が続き、地域全体の神楽熱低下を懸念する声も上がる。

 大田市以西では約130団体が活動しており、...