<短歌>

 ◇久多美短歌会(出雲市)

枝先にふっくら一輪梅の花小さき幸せほっこり温とし 原  敬子

老いたればわずかな段差に転びたり孫への荷物はしっかり抱きて 山〓(崎の大が立の下の横棒なし) 幸代

春立ちて玻璃戸の曇り目立つ朝遠嶺の雪に息かけて拭く 岩本ひろ子

大寒と思へぬ程のあたたかさ庭の紅梅はやも満開 岡 恵美子

十年を共に住みたる秀男さん九十年の生涯を逝く 福岡...