益田赤十字病院(益田市乙吉町)が13日、本来は非課税の出産入院関連費用から誤って消費税を徴収していたと発表した。職員の認識不足が原因。対象者は2020年4月から21年3月の間に入院した468人で合計約60万6千円となっており、返金作業を進める。

 県内の病院で課税ミスが相次いでいることを受け、20年度の決算処理に合わせて調査し、判明した。

 出産に関する費用は1991年の消費税法改正で非課税となったが、保険診療扱いの人の検査料、個室料、病衣寝具代などで誤徴収していた。

 1人当たりの額は4円~2万2582円。対象者に順次連絡し、返金手続きを進める。

 病院は2019年度以前についても調査。対象者と返金額が増える可能性があり、立石正計事務部長は「患者やご家族の皆さまにご迷惑をお掛けし、おわびする。再発防止に努めるとともに、できる限り早く手続きを進める」と述べた。(石倉俊直)