山陰両県5空港の2020年度の利用実績がまとまった。新型コロナウイルス感染拡大による減便や利用控えが影響し、出雲、萩・石見、隠岐の島根県内3空港の年間搭乗者数は前年度比70・3%減の計35万5645人。鳥取、米子両空港は76・2%減の計22万9724人に落ち込んだ。
出雲空港は搭乗者数が69・2%減の30万7248人で、搭乗率は75・7%から45・0%に低下した。新型コロナの影響で計5354便が減便となり、計画便数に対する運航率は57・0%だった。
米子空港の搭乗者数は76・1%減の13万7641人。9~11月は国の観光支援策「Go To トラベル」で搭乗率が6~7割になったものの、年間では46・5%と低迷した。
国土交通省の政策コンテスト枠で1日2往復運航が継続している萩・石見空港の羽田路線はゼロ便の日もあり、運航率(夏季運航の伊丹便含む)は47・9%となった。
搭乗者数は82・8%減の2万4585人で、搭乗率は26・5%だった。(藤本ちあき)