皆既(かいき)月食(左上2番目まで)と、その後の月の形の変化=2014年10月8日、三瓶自然館サヒメルの天文台で撮影(さつえい)
皆既(かいき)月食(左上2番目まで)と、その後の月の形の変化=2014年10月8日、三瓶自然館サヒメルの天文台で撮影(さつえい)

26日に皆既月食 観察して

 月食(げっしょく)は、太陽の光に照(て)らされてできる地球の影(かげ)の中に月が入り、満月(まんげつ)が欠けて見える現象(げんしょう)です。地球の影に月がすっぽり覆(おお)われると皆既(かいき)月食と呼(よ)ばれます。その皆既月食が26日に起こります。

 今回の月食では、月がすでに欠けた状態(じょうたい)で昇(のぼ)ってきます。松江(まつえ)での月の出は午後7時7分で、山陰(さんいん)のほかの地域(ちいき)でも数分しか違(ちが)いはありませんが、東に山や建物がある場所では、実際(じっさい)に月が見える時刻(じこく)はもっと遅(おそ)くなります。

 その後、月はさらに欠けていき、8時9分、南東の空で皆既月食になります。このとき、完全に見えなくなるのではなく、うっすら赤っぽい月が夜空に浮(う)かぶことでしょう。それは、地球の空気によって屈折(くっせつ)した太陽の光が、少しだけ影の部分に入り込(こ)んで、月の表面を照らすからです。

 8時28分に皆既月食の状態が終わり、月は元の満月の姿(すがた)に戻(もど)り始めます。このときの月の形に注目してみましょう。三日月(みかづき)、半月(はんげつ)、満月のように変化するのではなく、写真の通り、ゆるやかな曲線が月の表面を移動(いどう)するようにして明るい部分が増(ふ)えていきます。

 この曲線は円(まる)い地球の影の縁(ふち)です。月の直径(ちょっけい)のおよそ3倍ある地球の影から、月が抜(ぬ)け出てくるところを見ているわけです。9時52分に満月の形に戻って月食は終了します。平日の夜ですので無理のないところまで観察してください。

 今年は11月19日にも、同じような月食がもう一度あります。

◆島根県立三瓶(さんべ)自然館サヒメル天文事業室長・竹内幹蔵(みきまさ)