消防出初め式で消防団員が披露する「はしご操法」について「(動作が必要な場面を)火災現場で見たことがない。時代に合ったことを考えるときが来ているのではないか。令和の時代です」―。団員から、愛媛新聞「真相追求 みんなの特報班」(通称・みん特)に疑問が寄せられた。出初め式はポンプ車やホースを使った放水など団員が日ごろの訓練で鍛えた成果を披露する場だが、はしご操法は演技要素が強いイメージがある。果たして、本来の狙いは。みん特が各消防組織や関係者に話を聞いた。(愛媛新聞・菅亮輔)

 消防はしご操法は、垂直に立てられた高さ6メートル前後の竹のはしごを十数人で支え、はしごを登った団員が大の字などのポーズを取る。毎年1月6日に開かれる全国最大規模の「東京消防出初式」のメイン行事の一つで、東京の正月の風物詩としても知られる。
 

1952年の松山市の消防出初め式で披露されたはしご操法(市消防局提供)

 一般社団法人江戸消防記念会(東京)の資料などによると、...