浜田市旭町の特産赤梨の市場向け出荷が16日、始まった。出だしの「幸水」は天候に恵まれて丸々と育ち、例年より甘いという。市内中心にスーパーに並び、贈答用として全国にも発送される。
JA旭梨第2選果場(浜田市旭町丸原)には、朝もいだばかりの幸水が籠に積まれ計1トン超が持ち込まれた。今年は春に着果して以降、日射量が多かったため生育が良く、長雨がなかったことで病害が出なかったという。
選果場のスタッフが目視で傷や形を確認し、センサーで測定した糖度は例年の12~13度を上回る14度となった。約5ヘクタールで栽培する農事組合法人ふるさと農園の中束多久夫代表理事(73)は「自信を持って送り出せる」と話した。
幸水に続き9月からは「豊水」の出荷がスタートし、12月まで「愛宕(あたご)」など多品種の出荷リレーが続く。旭町では現在、2法人5戸が計約14・5ヘクタールで赤梨を栽培し、前年並みの150トン、4500万円の販売を見込む。(吉田雅史)