Q政府が進めてきた少子化対策を評価するか(○評価する ×評価しない △どちらとも言えない)。回答の理由は何か、250字以内で回答してもらった(上から届け出順)

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▼錦織功政氏(自民、新)

 少子化の要因は、経済的な不安定さや仕事と子育ての両立の難しさなどさまざまだが、3兆6千億円に及ぶ前例のない規模の「加速化プラン」に基づき、こども・子育て支援策を抜本的に強化する。

 児童手当の抜本的拡充、出産・子育て応援交付金の制度化、高等教育の負担軽減、76年ぶりの保育士の職員配置基準の改善、こども誰でも通園制度の創設、児童扶養手当の拡充など長年指摘されながら実現できなかった施策を進める。財源として、徹底した歳出改革などによって得られる負担軽減効果を生かし、新たな支援金制度を構築する。

 

▼亀井亜紀子氏(立民、元)

 政府の対策は主に多子世帯などに対象が限定されている。また、少子化の背景には低賃金や不安定雇用などがあるが、その構造問題の解決策を欠いている。

 財源では、新設した「支援金制度」は保険の本来機能を毀損(きそん)し、現役世代の手取り額を減じ、子ども・子育て支援や少子化対策に逆行している。財源は社会保険料ではなく、使途が不明瞭な膨大な基金、委託業者による中抜き、天下りなどの徹底改革、所得税の累進性強化や金融所得課税改革など格差是正の税制改革によって捻出し、さらなる児童手当拡充や大学無償化などを実現する。