パソコン画面に映し出した台風の進路予想を指さす海老政徳さん。
パソコン画面に映し出した台風の進路予想を指さす海老政徳さん。
天気図を手に説明する海老さん。「予報官の仕事は、自然災害から人の命と財産を守るため適切な防災気象情報を出すことに尽きる」と語る=松江市西津田7丁目、松江地方気象台
天気図を手に説明する海老さん。「予報官の仕事は、自然災害から人の命と財産を守るため適切な防災気象情報を出すことに尽きる」と語る=松江市西津田7丁目、松江地方気象台
パソコン画面に映し出した台風の進路予想を指さす海老政徳さん。 天気図を手に説明する海老さん。「予報官の仕事は、自然災害から人の命と財産を守るため適切な防災気象情報を出すことに尽きる」と語る=松江市西津田7丁目、松江地方気象台

予報官 海老 政徳さん(松江市西津田7丁目)

 梅雨(つゆ)まっただ中。大雨による災害(さいがい)が起きないか気になるこのごろです。その防災(ぼうさい)に大きく関係するのが、気象(きしょう)の予測(よそく)。大気の状態(じょうたい)など自然現象(げんしょう)を24時間体制(たいせい)で観測して、天気予報(よほう)や警報(けいほう)、注意報などを発表するのが、気象台の予報官です。松江(まつえ)地方気象台(松江市西津田(にしつだ)7丁目)で4月から観測予報管理官(かんりかん)を務(つと)める海老(えび)政徳(まさのり)さん(53)は、予報官の仕事を「自然災害から国民の生命、財産(ざいさん)を守るため、防災気象情報(じょうほう)を適切(てきせつ)に出していくことに尽(つ)きます」と、語ります。

 予報官は、資格(しかく)を取った民間の人がなれる気象予報士(よほうし)と違(ちが)い、国家公務員(こうむいん)試験に合格(ごうかく)して気象庁(きしょうちょう)に入った職員(しょくいん)の中から、気象予報に必要な経験(けいけん)や研修(けんしゅう)を積んだ人がなります。

 海老さんも「社会に役立つ仕事がしたい」と、気象庁職員に。各地の気象台や測候所(そっこうじょ)で大気の観測などの仕事を約20年やり、予報官になりました。松江勤務(きんむ)は、2013年以来です。

 予報官は、国内外から届(とど)く膨大(ぼうだい)な「現在(げんざい)」の風や気温などの観測データを基(もと)にスーパーコンピューターで計算して作った数値(すうち)予報の結果を参考に、今後の状況(じょうきょう)変化を予測。天気予報や防災気象情報を作り、発表します。島根県内の予報や警報、注意報は地形や過去(かこ)に起きた災害などを加味して、総合的(そうごうてき)に判断(はんだん)します。

 海老さんは今、管理職の立場で、天気予報を発表するときは予報官と同じ資料(しりょう)を確認(かくにん)。助言を求められれば意見を出します。

 「スーパーコンピューターが作る数値予報の精度(せいど)は年々向上していますが、最後に判断するのは人です」と、海老さん。「予報官は、現在の風や雨の降(ふ)り方などの変化から予測をそのつど修正(しゅうせい)しながら、より適切な予報を出していきます。風の強さや雨の降り方がどんどん変わるなど、予測が難(むずか)しいときもありますが、そこにも予報官の仕事のやりがいがあります」と話しています。

 

みなさんへ
 私(わたし)は「どうやって明日の天気が分かり、天気予報(よほう)が発表できるのか」に興味(きょうみ)があり、気象庁(きしょうちょう)に入りました。少しでも興味を持つことをインターネットなどで調べていくと、関係する仕事が見つかります。気象庁の仕事も天気予報だけでなく地球環境(かんきょう)や地震(じしん)、火山の監視(かんし)などいろいろあるので、一度、ホームページを見て知ってほしいと思います。