Q.メディアとの付き合い方は?


 ちょっと静かにしていてほしいとき、動画を見せたり、ゲームをさせたりとスマートフォンやテレビは便利ですが、小さい子には良くない影響も多そうです。うまく付き合うには、どうしたらいいでしょうか。

YUBI先生の回答


 メディアとの付き合い方については、本当に賛否の意見があふれていて、調べれば調べるほど、聞けば聞くほど分からなくなってしまいますよね。医師として、パパとして、私自身にとってもなかなか難しい問題です。

子どもは親の背中を見て育つ。保護者自身のメディアとの付き合い方もポイントだ(YUBI先生)

 その中で、今日はいくつかポイントを挙げてみたいと思います。まず情報リテラシーを高めるためには、スマホを早くから触らせた方がいいということです。その方が、就職率が上がるという報告もあります。

 一つ前の世代で考えてみても、パソコンを使える・使えないで、就職における選択肢には歴然とした差が出ました。苦手意識を持たないためには、スマホでも、パソコンでも、英語など語学でも、楽器でも、学び始めるのはなるべく早いほうがいいと思います。

 そのきっかけが「親がちょっと静かにしてほしいときに見せるスマホ」だったとしても、目的をスマホ学習の第一歩と考えれば、ポジティブなものに変換できます。

 ただ、学びは、漫然とスマホの画面を見つめていることとは違います。その点を親が理解しておけば、スマホ、テレビ、ゲームなど、それぞれの使い方や、付き合い方が見えてくると思います。もう一つ忘れてはいけないことは、子どもは「親の背中を見て育つ」ということです。子どものメディアとの関わり方は、親御さん自身のメディアとの関わり方によるということも、大切なポイントだと思います。

ドクター・ユビさん プロフィル
 米子市出身。小児科医。2012年に「米子こどもクリニック」を開いた。ユーチューバー、ティックトッカー、保育園や訪問看護ステーションを運営する経営者として働く一方で、8児のパパとして奮闘中。子どもたちに「『口ではなく、背中で語る』男になりたい」と思っている。


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