Q.「やりたい」と言って始めたのに長続きしません


 「やりたい」と言って始めたのに長続きしません。たくさん習い事をさせている家庭もありますが、わが子はあまりやる気がないようです。習い事はたくさんしていた方がよいですか? やめたがっても続けさせる方がよいのでしょうか。

YUBI先生の回答


 「せっかく習い事を始めさせてあげたのに!」「自分がやりたいって言ったじゃないか!」。ご両親のお怒り、お気持ち、お察しいたします。

習い事は続けても、やめても、未来につながればOK(YUBI先生提供)

 私自身、子どもの頃はやりたいことが多く、さらに熱しやすく冷めやすいところがあったため、水泳、絵画教室、ラグビー、ピアノ、習字、体操、スキー、塾などさまざまな習い事に行かせてもらいました。正直、何一つやり遂げたものはありません。両親はがっかりだったでしょう。本当にごめんなさい。

 ただ、私にとって全く無駄だったかというと、そういうわけではありません。経験は私にとっての財産になっており、それぞれのスポーツの考え方や体の動かし方、美術・音楽などの芸術的な文化感などは、多角的な視点を持つための布石になっていると思います。

 わが子も「あれやりたい、これやりたい」と言ってくるので、取りあえずやらせてみています。実際、すぐやめてしまったり、挫折してしまったりしていますが、それも一つの経験として、わが子にとっては大切な財産になると信じています。

 もちろん、一つのことを続けていくことで、努力・根性・忍耐が身につくでしょうし、続けた人のみが見える景色がその先に広がっていると思います。だから、「続けてよかったね」もありだし、「やめてよかったね」もありなんだと思います。いずれにしてもポジティブな変換をして、未来につなげていければOKだと、個人的には思っています。
 

ドクター・ユビさん プロフィル
 米子市出身。小児科医。2012年に「米子こどもクリニック」を開いた。ユーチューバー、ティックトッカー、保育園や訪問看護ステーションを運営する経営者として働く一方で、8児のパパとして奮闘中。子どもたちに「『口ではなく、背中で語る』男になりたい」と思っている。


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