Q.おやつはどういったものを、どのくらい食べさせるのが適切ですか


 平日は保育園のおやつを食べていますが、休みの日はついだらだら食べてしまったり、ジュースばかり飲んでしまったり。栄養の偏りや虫歯も気になります。どういったものを、どのくらい食べさせるのが適切でしょうか。

YUBI先生の回答


 おやつについては、きっとどのご家庭も悩んでいると思います。まず、おやつって必要なの?というところから考えてみましょう。

幼いころのおやつは大切な「食事」。ただし、栄養の偏りには要注意だ(YUBI先生提供)

 おやつは「第4の食事」とも言われており、幼児期~10歳ごろには必要だと考えられています。理由としては、胃が小さく一度に十分量の食事が取れないこと、1日の消費エネルギーが高いことが挙げられます。

 おやつの量は、1日に必要なエネルギー量の10~20%が勧められており、目安としては1歳で100キロカロリー、3歳で200キロカロリー、5歳で250キロカロリーです。

 500ミリリットルのジュースは1本200~220キロカロリー程度ですので、1本飲むとこれだけで十分なカロリーとなってしまいます。3歳まではできればバナナなどのフルーツ、サツマイモなどが推奨されており、3歳以降は市販のスナック菓子やチョコレートもOKとされています。

 ですが、ご質問にもあるように、虫歯のリスクや、栄養の偏りには注意が必要です。ついつい増えがちなおやつでお腹がいっぱいになり、肝心の3食がおろそかにならないよう、コントロールしてあげることが大切です。

 10歳を超えると、医学的にはおやつは不要となります。3食で十分量を摂取できるようになるためです。ただ、おやつを急にやめさせるのは、大変苦労すると思います。習慣を変えるのはとても難しいことです。理由を説明すること、そして寄り添うこと、時に親が背中で語ることが必要なのかもしれません。
 

ドクター・ユビさん プロフィル
 米子市出身。小児科医。2012年に「米子こどもクリニック」を開いた。ユーチューバー、ティックトッカー、保育園や訪問看護ステーションを運営する経営者として働く一方で、8児のパパとして奮闘中。子どもたちに「『口ではなく、背中で語る』男になりたい」と思っている。


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