「米国の外交官として中国と一定の関係を維持しながら民主化を促す『関与政策』に携わった。だが中国の専制的な政治体制を変えることに失敗した。中国の急速な経済・軍事的台頭を可能にする一方で、中国は責任ある大国とならなかった。米国はより強硬な姿勢で中国に臨むべきであり、米国の対中戦略上、日本の役割は非常に重要だ」

 30年余りにわたり米国務省の職員として対中外交に携わったロバート・ワン・米戦略国際問題研究所(CSIS)上級アソシエイトが、米政権や自身の経験か...