第四章・公儀と大名(39)

 

 利長は気持ちを切り替え、右腕に小手(こて)をつけて鷹(たか)を据えた。鷹狩りの「鷹」とは猛禽類(もうきんるい)の総称で、利長は信長が好んだハヤブサを使う。体は小柄だが飛...