7月下旬から8月初めにかけ暑い日が続いた。最高気温25度以上は「夏日」。30度以上は「真夏日」。35度以上になると「猛暑日」だ。暑さを伝える言葉を毎日聞いた気がする▼昔、母親が「今日は暑い。30度もある」と言いながら汗を拭っていたのを思い出す。松江市辺りでは「真夏日」はほとんどなかったように記憶する。ところが昨今は「猛暑日」も珍しくない。子どもの頃からすると、気温が5度ぐらい上がった感覚がある▼東京五輪が終わったと思ったら、今度は雨また雨。「線状降水帯」により「記録的大雨」が降り、「大雨特別警報」が出る。「緊急安全確保」の情報でテレビは「命が助かる行動を」と呼び掛ける事態に。気温もながら、雨の降り方も最近激しさを増している▼国連の気候変動に関する政府間パネル(IPCC)が、世界の平均気温の上昇幅が2021~40年の間に1・5度を超える可能性が高い、との報告書を公表した。従来分析よりも10年ほど早まった形だ。温暖化ペースがこれまで考えられていたより加速したわけではないとしているものの、温暖化の進行で極端な高温や大雨が増えるとした▼温暖化の原因とされる二酸化炭素(CO2)の排出量をどう実質ゼロに近づけていくか。化石燃料に頼った開発から、脱炭素社会を目指す行動へと変換していかねばならない。まずは身の回りの省エネあたりから考えてみようか。(富)