門脇健大署長(左)から感謝状を受け取る南波快人さん=雲南市三刀屋町三刀屋、雲南署
門脇健大署長(左)から感謝状を受け取る南波快人さん=雲南市三刀屋町三刀屋、雲南署

 行方が分からなくなっていた認知症の高齢男性を発見し人命救助に貢献したとして、雲南署はこのほど、雲南市大東町大東の介護士南波快人さん(29)に感謝状を贈った。

 南波さんは8月10日夜、勤務先から車で帰宅途中に同市三刀屋町の歩道を1人で歩く高齢の男性を見つけた。当時は大雨・洪水警報が発表されており、心配に思って車をUターンして声をかけた。けがの有無を確認するなどして110番し、駆け付けた警察官に引き渡した。

 男性は70代で、岡山県倉敷市から家族旅行で島根県を訪れ、松江市内のホテルに宿泊していたという。行方が分からなくなり、家族が同月10日に行方不明者届を警察に出していた。

 門脇健大署長は「適切な保護措置を行い、人命を救助された」と感謝状を手渡した。南波さんは「家族が安心されたと聞き、自分も安心した。同じような人を見かけたら、まずは声をかけて対応を考えたい」と話した。(福間崇広)