オリオン大星雲の姿(すがた)=1月14日、三瓶自然館サヒメルの天文台で撮影(さつえい)
オリオン大星雲の姿(すがた)=1月14日、三瓶自然館サヒメルの天文台で撮影(さつえい)

三つ星の下 雲のような光

 冬の代表的な星(せい)座(ざ)オリオン座は砂(すな)時計のような形をしています。そのくびれた部分には三つの星が一列に並(なら)んでいて、よく「三つ星」と呼(よ)ばれます。三つ星の下、砂時計でいえば砂が落ちていく先を見てください。何かしみのようなものがあることに気付くと思います。これは、オリオン大(だい)星(せい)雲(うん)という天体です。

 星空には、点として光る星だけではなく、このような星雲というまさに雲のようにぼんやりとした光も見られます。星雲は宇(う)宙(ちゅう)空間に広がったガスが光っているものです。

 星雲の中のどこか1カ所にガスが集まると、そこに星ができ輝(かがや)きだします。星雲のガスは星の材料であり、星雲は星が生まれる場所といえます。実際(じっさい)、オリオン大星雲の中心あたりに望遠(ぼうえん)鏡(きょう)を向けると、できてまだ間もない星、いわば「赤ちゃん星」をいくつか見ることができます。

 オリオン大星雲は「大」と付くだけあって、星空にたくさんある星雲の中でも特に大きくて明るく、いて座の干(ひ)潟(がた)星雲という夏に見える星雲と並んで、星雲の代表です。それだけに見やすく、双眼(そうがん)鏡(きょう)で手軽に楽しめます。

 もし月明かりや街の明かりがあって肉(にく)眼(がん)では見えないような場合でも、双眼鏡で三つ星の下を探(さが)せば、ぼうっと光るかたまりが見つかります。肉眼でも見えるときに双眼鏡を使えば、鳥が翼(つばさ)を広げたような形が分かることでしょう。どんな双眼鏡でも構(かま)いませんので、晴れた冬の夜には、ぜひオリオン大星雲の光の広がる様子を観察してください。

◆島根県立三瓶(さんべ)自然館サヒメル天文事業室長・竹内幹蔵(みきまさ)